ネットフリックスでも公開中のドキュメンタリー映画
「ジョシュア 大国に杭った少年」
が大変話題になっています。
このドキュメンタリーは、香港でジョシュアを始め学生たちが、
中国共産党の「国民教育」を断固として拒否しようと立ち上がり、
一大ムーブメントを起こした軌跡が綴られています。
1997年、中国に返還された際にイギリスに約束した香港の自治権を無視し始める中国共産党。その時、青年ジョシュア・ウォンが故郷のために立ち上がります。何千人もの学生ボイコットを指揮し、路上を占拠した意外なリーダー、ジョシュアに長期的な計画性などなく、あるのは熱意だけ。若い理想主義に燃える勇気、抵抗、勢いを余すところなく描いた「ジョシュア: 大国に抗った少年」は、自らの将来と引き換えに大義を追い求める青年の真実の物語です。
引用:Netflix
ジョシュアのwikiプロフィール
Today I am reminding fellow Hong Kongers in Hung Hom, one of the city’s busiest transport hubs for New Territories residents, that more protests are planned for this weekend, in Sheung Shui and Sha Tin. Our movement endures. Say no to China’s interference! pic.twitter.com/0bvb8Nm6PY
— Joshua Wong 黃之鋒 (@joshuawongcf) July 12, 2019
名前: ジョシュア・ウォン(黄之鋒)
出身地: 香港
誕生日: 1996年10月13日 (22歳)
経歴: 香港の民主化団体「学民思潮」元リーダー
香港衆志事務局長
学校: 香港公開大学社会学
幼少期: ディスレクシアだったが改善。
宗教: 敬虔なクリスチャン
ジョシュアの活動
「道徳・国民教育科」のカリキュラムの撤回
2013年、ジョシュアがまだ17歳の時、中国が香港に「道徳・国民教育科」のカリキュラムを導入しようとしました。
中国の意図は香港でも中国共産党の教育を取り込むこと。
これは洗脳教育だとして、ジョシュアはこれらの学校キャリキュラムの導入を撤回する抗議デモを開催。
そのデモには、教員・保護者・学生など3万2000人が参加したと言われています。
ジョシュアは、その時まだ高校生。
あまりの大きな権力に対し大人でも怯んでしまい、意見することを諦めてしまうのが普通です。
しかしジョシュアは、若いピュアなハートで「香港の未来のために」諦めず、行動を起こし続けます。
結果、「国民教育」は実質的に撤回されることに。
このニュースやジョシュアの活動は、世界的でも多くの注目を集めました。
香港で普通選挙を求める戦い
香港は、150年に渡りイギリスの植民地であり、1984年には「一国二制度」の下に香港が1997年に中国に返還されることで合意していました。
返還から50年後の2047年までは、独自の法制度や国境、言動や表現の自由が保障されているはずでした。
しかし、2013年習近平が国家主席に就任してから、中国の香港に対する干渉が強まることに。
選挙も出馬するには中国の承認が必要であり、「香港は中国ではない」といった思想を持っていると、議員資格を剥奪されることもあるようです。
投票はできるが候補者は選べない、政治的にも中国に支配されている形となりました。
2014年に2017年の行政長官選挙で民主派の立候補を制限する方針が可決したのをきっかけに、香港大学の准教授、ベニー・タイが「オキュパイ・セントラル=中環占拠」を提唱し、デモを民衆に呼びかけます。
ジョシュアもこれを支持し、学生ストを呼びかけました。
これが「雨傘運動」と呼ばれた何十万人もの人々が参加したデモです。
残念ながら、このデモは失敗に終わっていますが、シンボルの雨傘で中環はいっぱいになりました。
香港デモで外出られん(´・_・`) pic.twitter.com/9UN4GzCNor
— よっちゃん (Yoshiaki Shibutani) (@yotchang4s) July 7, 2019
現在の香港デモ
香港デモは、徐々に過激化、長期化しています。
デモに参加する人数も現在では何倍にも増え、社会現象となっています。
香港警察は15日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を巡り、香港・新界地区で14日夜に起きたデモ隊と警官隊の衝突で、40人超を逮捕したと発表した。香港メディアによると違法集会などの疑い。香港の医療機関は、28人が負傷し、うち2人が重傷と明らかにした。
引用:日本経済新聞
Attended a memorial event along with 1,000+ others this evening for Ms Mak, who sacrificed her life for the anti-extradition movement. These are photos of HK she'd taken, which document this beautiful city and her love for it. When will the government finally listen? pic.twitter.com/QHDozjohlM
— Joshua Wong 黃之鋒 (@joshuawongcf) July 10, 2019